心の備忘録

普段考えていることの記録です!

読書の素晴らしさについて

読書習慣のない人は「読書している人=偉い」といった印象を持っているだろう。

しかし、当の本人たちは自分のことをそんな風には思っていない。

偉いから本を読むのではなく、面白いから本を読むのだ。

学生時代はまったく本を読まなかったが、社会人になってから読書習慣が身に付いた。

その経緯を綴っていく。

 

小中学生の時に朝読書という時間があった。1限目の前に行うものだ。

その当時から私は活字を読むことを苦に感じていた訳ではない。

むしろ面白いと思った本は休み時間を使って続きを読んでいた。

ただ、家にいる時に読もうと思えるほどの熱量はなかった。

高校生の時は朝読書がなかったので、読書とは無縁だった。

 

大学2回生の頃だろうか。

読書を趣味にしようと挑戦した。

学を付けたいという理由で習慣付けようとしたが、続かなかった。

今考えれば当然である。

純粋に本を楽しむのではなく、「ためになるから」という理由で読んでいたからだ。

「読みたい」ではなく「読まなければ」という感覚だった。

少しでも強制されている感覚があると物事は続かなくなる。

2.3冊ほどは読んだが、そこからまた本とは無縁の生活を送ることになる。

 

そして社会人になった。

ここでもう一度同じ理由で読書を習慣付けようとした。

今度は成功した。

その理由は簡潔に言うと「学を付けたい」という気持ちが学生の頃より強かったということと、純粋に読書を楽しめているからということだ。

詳しくは『「継続」について』で述べている。

「読まなければ」という気持ちがきっかけだったが、今では「読みたい」という気持ちが強く、そのおかげで習慣化できた。

ここまでは私が読書習慣を身に付ける経緯について述べたが、次は読書の素晴らしさについて述べていく。

 

私が感じる読書の素晴らしさは3つある。

まず1つ目は没入できるという点だ。

生きていれば人間は様々なことに悩まれる。

それは人間関係であったり、仕事であったり、将来についてであったりだ。

その現実と向き合うことは重要だが、そればかりだと精神を病んでしまう。

そこで読書が素晴らしい休息になる。むしろ本によっては悩みを解決するきっかけになることもあるだろう。

本の世界観に入り込むことで余計なことを考えず、そのひと時を穏やかに過ごすことができる。

思考が整理され、冷静な気持ちになることができる。

 

どこかで聞いた言葉だが、

ネガティブを打ち消すのはポジティブではなく没頭だ。

何かにのめり込むことが人間の精神にとって一番の薬となる。

読書はその薬に成り得る趣味の1つだ。

 

そして2つ目。

学びが得られるという点だ。

ここで1番重要なのは自身のマインドである。

ただ読むという行為だけでは学びにはならない。

読み、考え、それをアウトプットする。即ち実生活に取り入れるということだ。

何かを掴んで実生活に取り入れようとするマインドを持たなければ、どんな名著からでも学びは得られない。

そして次に何の本を読むかである。

 

「本=勉強になる」という印象があるが、すべての本がそれに当てはまる訳ではない。読まなくていい本も存在するし、それは人によって変わってくる。

興味が湧かない本を無理に読む必要はない。

 

視野を広げたい、特定の悩みを解決したい、文章表現を磨きたい、スキルを身に付けたい。

「学び」と一口で言っても何を学びたいかは人それぞれだ。

ジャンルは気にせず、上記のマインドを持って気になったものを片っ端から読めばいい。

その本がためになるかならないかを判断するのは他人ではなく自分なのだから。

 

3つ目は単純に面白いという点だ。

小説は1つの物語として面白いし、エッセイやアカデミックな本は著者の経験や価値観、また自分の知らない世界について知ることができる。

著者によって当然文の構成や言い回しが異なるので、そういった部分を楽しむことができる。

 

これが読書の1番の素晴らしさだと言える。

面白くない本に没入することはできないだろう。

また、学びにはなるけど面白くない本も読んでて苦痛になる。

本を読めば読むほど知的好奇心が刺激され、簡易的ではあるが様々な世界に触れることができる。

 

小説家には面白い物語を作る才能があるし、アカデミックな本を書く人の大抵はその分野において経験豊富である。

自分よりも優秀な人たちの思考、価値観をお金で買えるのだ。

そのうえ本を手に入れる手段は簡単で、ネットで探すか本屋に行けば済む話である。

気軽に読書ができる環境にいる自分がつくづく恵まれていると感じる。

 

以上が読書の素晴らしさだ。

自分の興味関心や価値観を良い方向に広げてくれるのが本という存在である。

 

この世には面白いものがたくさん溢れている。

それを楽しもうとするマインドを持ち続けることが重要なのだろう。